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最近, PC 廃棄時の ディスク内のデ−タを消去することが 求められるようになってきた. 廃棄や中古販売に出した PC から情報が洩れる危険が指摘されているためだ.
ファイル消去やディスクフォーマットでファイルが読めなくなるが. これは, OS からはファイルが見えなくなるだけで, ディスク上にデ−タの断片が残っている. そのため, 簡単なツールでも消したつもりのデ−タを回収されてしまう.
そこで, ディスクの記録面全体に新たなデ−タを上書きして
元のデ−タを読取れないようにする.
これは単純に Linux のコマンドで片付ける事もできる.
次のようにすると, 普通にはデータは読出せなくなる.
dd bs=4096 if=/dev/zero of=/dev/hda
実は, 上書き消去をする場合,
単調なデータパタンでの消去は有効ではない.
磁気記録をアナログ的にみると, 単調な上書き(0を書き込む等)では
元の磁気デ−タの影響がのこってしまい,読取られてしまう可能性が残る.
これを避けるには適宜にランダムなパタンで上書する.
そこで以下のようにすると完璧....という気はするが,
uramdom が遅いようで実用にはならない.
dd bs=4096 if=/dev/urandom of=/dev/hda
更に云うなら, トラッキングのズレ (設計誤差以内なので通常の読み書きでは問題とならない) で残ってしまう磁気からデータを復元することも可能らしい. これを消そうとしても, ソフトウェアでは実現できない. 強力なバルクイレーサーでも消去可能かもしれないが, 最終的にはディスクを物理的に破壊するしかない.
こうした様々な手段を駆使して消しても, 磁性体に記録されていたデータを復元する商売もあるようだ. 非常に高価だが...
様々なツ−ルが販売されているが, 無料で使えるものとしては Quantum や IBM Wipe などが提供されている.
自分では, 起動すると自動的に全ての HDD を探して消去するような, フロッピー起動の Linux を作って使用している. ついでに, CD ブート版も作った. 作成はそれほど難しくもなく, 余り詳しく無い人にも作業を任せることもできるようになるので作業が楽になります. いちどきに複数のマシンを処分するような機会がある方はやってみると良いです.
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