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Cyclades Cyclon multi serial card による PPP サ−バ−

Plamo Linux と Linux kernel 2.0.38 で Cyclades cyclon-Yo8/PCI を用いた PPP dial up server を構築した.

cyclon-Yo8/PCI の概要

Cyclades 社の cyclon-Y にはいくつかの型がある. 使用したのは, PCI bus型の 8 port serial board.

同梱されている serial 回線の接続ケ−ブルは "octopus ケ−ブル" と呼ばれる 8本足に分かれたケ−ブルで, 足先に DB25 コネクタ, 根本は SCSIコネクタ風のコネクタにまとまっており, これを ボ−ドに差すようになっている.

Cyclon-Y の PCI bus モデルでは ボ−ド上に DIP SW 等は全く無く, PnP による自動認識となっている. ボ−ドを差すだけなので ISA/EISA bus 用のような手間は不要になっている.

デバイスドライバは標準の Linux kernel tree に含まれている. このドライバ−は Cyclades社自身がメンテナンスしており, Cyclades社の WEB ペ−ジ cyclades , から最新版を取得できる.

更に知りたければ, Linux Journal の製品 review Linux Journal(review) を見ると良い.

作業の手順

とりあえず, /dev/ttyS0 を介した PPPサ−バを作る. PPxP によるdial up サ−バ mgetty 無しの設定法を行う方が, シリアル回線 ttyCn と ネットワ−クデバイス uln, REMOTE の IPアドレスの対応が 分かりやすいので,扱いやすい.

kernel の cyclades.c デバイスドライバ−を新版にしておく.

kernel の config で character driver の cyclades multi serial driver support を 有効にする.

inittab を ttyC0 等を用いるように変更する. /etc/rc.d/rc.serial の変更の必要は無いようだ. mgetty を使うなら mgetty.conf も変更.

mgetty無しで inittab で ppxpd を直接起動するなら, ppxpd に与えるスクリプト gettyppp0, gettyppp1, gettyppp2 ....等の gettypppn を set IP.REMOTE 192.168.254.n/32 の番号に対応させて作ると良い.

参考

JF/LDP Serial-HOWTO, /usr/src/linux/drivers/char/README.cyclomY, cytune(8) (Cyclades ドライバーパラメータのチューニング), cylines(Cyclades ドライバ−の状態を表示する.)
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