佐々木 武
神戸大学自然科学系先端融合研究環
重点研究部 教授
微分幾何学教育研究分野
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研究テーマ:

射影部分多様体の幾何学

射影空間はユークリッド空間と並んで最もありふれた空間である。 ユークリッド空間は距離の概念のある空間として基本的であり、 射影空間は射影構造と呼ばれる幾何構造をもった基本的な空間である。 3次元の射影空間内の曲面については、19世紀中ごろより研究対象となり、 局所的な性質、大域的な性質ともに興味を持って調べられて来た。 それらを総称して射影微分幾何学と云う。特に、 局所理論は線形微分方程式系との関係が 明確であり、 射影微分幾何学は線形微分方程式系の幾何学とも考えることができる。 1940年代までは沢山の研究があるが、その後、局所理論への興味が減って 忘れられていた。これに、可積分系を幾何的に理解したいと云う欲求と、 幾何構造を 広く理解したいと云う欲求をあわせて、 新たな可能性を探ることを研究テーマとしている。 解説記事 線形同次微分方程式系と射影微分幾何 (「21世紀の数学 -- 幾何学の未踏峰」(日本評論社、2004.7)所載) を参照して下さい。


研究成果:

1)射影超曲面の研究:射影超曲面の微分幾何的取扱の定式化、 線形微分方程式系の同値問題への応用、 射影極小超曲面を定める微分方程式の計算、 1つの射影極小曲面から新しい射影極小曲面を構成する手続の明解化。

2)アファイン微分幾何の研究:アファイン空間内の超曲面のアファイン 変換について不変な性質を記述する方法(アファイン微分幾何)の新しい定式化。 (野水克己氏等との共同研究)

3)超幾何微分方程式系の研究:ガウスの超幾何微分方程式や 多変数の超幾何方程式系の定める写像の幾何的構造についての様々の 研究。ガウスの超幾何微分方程式の双曲シュバルツ写像の研究。 (吉田正章、松本圭司、高山信毅、山口佳三氏等との共同研究)


これから ・ ・ ・ ・ :

4)3次元射影空間内の直線の2次元族(直線叢と呼ばれる)の幾何学の研究

古い幾何学の中に、何かしら新しい見方をすることによって 興味のあるもの、意義のあるものを探すと云うことを一番の興味としている。 19世紀の幾何学者に G. Darboux という人がいて、4巻からなる曲面論を 著わしている。その 解説記事 も参照。


上記に関連する論文

1)、4)に関連して


2)に関連して
3)に関連して
関心のある方は、英文の ホームページを見て下さい。