$f$ を $X$ から $Y$ への写像とするとき, $f^{-1}$ は $f$ の逆写像(逆関数)を表す記号であるが, 次のように別の意味につかわれることもある. \[ f^{-1}(y) = \{ x \in X \ |\ f(x) = y \} \] つまり $f(x)=y$ をみたす $x$ の集合全体を表すのに記号 $f^{-1}(y)$ を使う (この場合には $f$ が全単射でなくてもよい). この集合のことを $y$ の $f$ による逆像という.
記号 $f^{-1}$ が逆写像の意味かそれとも逆像の意味かは文脈で判断してほしい. 問 1.3 (1) では上の意味で記号 $f^{-1}$ を使っている.