2014.02.21版.

アメリカでの研究発表旅行, アメリカ生活についてのメモ

2014.02.02 版.
旅行ガイドブックは是非読んでおいてください. このメモでは日本と同じような仕組みのことは書いていません.

荷造り, お金

パスポート、クレジットカード、トラベラーズチェックなどの番号などは コピーをとっておうちの人に預けておきます. travelers check などを使う時は
Could you show your id?
と身分証明書を求められることが多いので, これらを使う時は パスポートは持ち歩く必要があります. ウエストポシェットを用意しておくといいでしょう. credit card の時もたまに id を見せることを求められます. パスポートのサインと credit card などのサインは同じにしておかないと トラブルを起こします. なお, 何でもない道端で id を見せろとかいうのは、旅行者狙いの詐欺ですので, 日本語で "英語わからないよ!" とでも言って無視すればよろしい. また, 旅行者目当ての credit card の skinning (データを読み取り悪用) 犯罪も 報告されているので, まずそうなお店では決して credti card を使わないこと.
パスポートをなくすと帰りの飛行機にも乗れなくなるので, 日本大使館や領事館へ出向く必要があります. 再発行にはそれなりの日数がかかります.
なおvisa付長期滞在するときは、 運転免許証を取得したり, non-drivers license の取得も可能でこれらを取得すれば id として使えます. また F1 visa (学生ビザ) に対して Social Security Number の交付をしなくなったので, 複数の ID を用意すれば, 銀行口座の開設もできるようです. パスポートを無くしても、お金があれば何とかなります. お金は分割して荷物に入れておくのが安全です. たとえばスーツケースには 200 ドル(20ドル札10枚, 100 ドル札は受け取らない店も多いのでダメ), 手荷物に 100 ドル, west pochet に 100 ドルなどと分割しておくと どれか残ります. 昔の人はお金を服に縫い込んでおいたりした場合も あったようです.
こういったことはまず起きないですが, もしお金, credit card, passport を全部なくし, 知人もいない場合は, 研究集会のオーガナイザーに
All my money and my passport are stolen.
I'm in a trouble. I really need a help.
といって泣きつくしかないでしょう. 現地の知人の連絡先などは, おうちの人に預けておきます. おうちの人の連絡先も携帯だよりで記憶してない人も最近は多いですが、 暗記しておくこと.
トラベラーズチェックは便利だったんですが, 取り扱いが順次なくなっています. アメリカの場合銀行での換金は可能なようですが、お店では使えないところが多くなったようです. そのような時, 現金以外では credit card の cashing service が現金を持ち歩かない ほぼ唯一の方法. ATM のメッセージの見方は, 旅行ガイドなどに解説があるので, そちらを参照. または "海外ATM 使い方" などで検索するといいかも. 練習用のシミュレーターもあります. うろ覚えですが, PIN が暗証番号. from saving line は預金口座なので, 関係なし. たしか from credit line. deposit が預金する、で, withdraw が引き出しです. JCB のクレジットカードは(日本生まれで)使えない場合が多いですが, cashing service は 使えます. たしか PLUS system のサインがある, ATM ならどこでも OK. あらかじめ調べておいて下さい. なお, credit card の海外cashing サービスは, 学生の場合, 所得証明を用意して申請しなければだめな場合が 多いので, あらかじめ調べておいて下さい.
日本ではコンビニへ行けば必ずある、というものも、国が違えば 変わります. お店を探すのは結構時間がかかる場合があるので、到着してすぐ使うものは 現地調達せずに持参するのが簡単です. 以下は私が持ち込む便利品リスト なお液体物(乳液や液状の薬)はスーツケースにも入れられない 場合があります. 旅行ガイドなどで確認.
GPS 付きのスマホになれてると地図を持ち歩く習慣がなくなりますよね. でも, 国際ローミングは高額なので, スマホは必ず機内モードにしておきます (携帯の電波を出さない). すると地図使えない. あらかじめ必要な地図は印刷しておくといいでしょう. なお global wifi などで, ポータブル wifi をレンタルすると, それなりにお安くすむようです.

国際線

国際線の check-in counter の行列はすごい長さのことが多いです。 十分余裕をもっていきましよう. 乗れなそうな時は, 行列の周りにいる係員に Excuse me. My airplane is going to leave in one hour. 等と言って航空券または予約票を見せます。係員が適宜早く処理できるように 手配してくれます.

機内の英語

Immigration

研究集会の場合 visa 無し(visa waiver (免除))の場合が多いので, 渡航前にコンピューターであらかじめ必要作業をやらないといけません --- ESTA で検索 (または旅行ガイド参照). さて機内で書くのが税関申告書(custom declaration form)です.
What is your US address?
という質問がありますが, 主たる滞在先のホテルまたは最初に宿泊するホテルの 住所と名前を 書いておけばいいでしょう. Street 名などを書き留めておくことを完全に忘れたら,
Dormitory, (寮)
Department of Mathematics,  Kobe University, Rokko, Kobe
みたいに, 大学の住所を書いておくのも問題ないと思います. 上の答えで明快なので、問題ないですが, 何か聞かれたら
I forgot the exact address.
と答えるしかないですね.
さて入国審査です. us citizen でないラインに並びます.
What is your purpose of the visit?
How long are you going to stay?
には明快に答えます. ずるずると滞在する、予定がはっきりしていない人は入国審査ではねられるかも しれません(実例は知りません. おどかしてるだけ). 研究集会への出席は, visa waiver form 上は business です. だから答えは,
It's a business.  I'm a mathematician. I will attend a conference at
the ABC university.
です. 留学 visa を持ってないときは, くれぐれも
I'm a student.
I will study the theory of ...
などと, student と study という単語を入れないように. もちろん F1 の留学ビザがある場合は, study という言葉をいれて 問題なしです.
税関は普通 nothing to declare の方ですね. 日本と違い申告書を渡すだけでほとんどフリーパスです.

空港に着いたら

空港からホテルへは, 通常 shared ride van を使います. shared ride van は予約が必要. 最近は web でできるので便利です. shared ride van にどの会社を使うかは、 普通研究集会の案内のページに書いてあります. 空港では Ground transport, shared-ride-vans などと表示があるところへいけばよい. 普通 hotel shuttle(日本と異なり空港近くのホテルは空港との無料 シャトルバスサービスを提供している場合が多い. 無料電話で呼べる場合があるので, I have a reservation at your hotel. Could you pick me up at at the terminal xxx? と電話する.) とか taxi 乗り場の近くが多い. 向こうから声をかけてくるのは、いわゆる白タクなどなので絶対ついていかない こと. shared-ride-vans のところで予約した会社の van があれば (いろんなターミナルをまわるので待たないと来ない場合もあり)、運転手に
I have a reservation.
I need to go there (と住所を書いた紙を見せればいい).
スーツケースなどの積み込みは手伝ってくれます. Tips are appreciated. と表示がありますが, 料金に2ドルほどtipを追加しておきます. たとえば, 料金が 15 ドルで, 20 ドル札を渡して, お釣りを5ドルくれたら, thank you といって お釣りから 2 ドル戻します. 予約時にクレジットカードですでに支払い済みの場合,
I've already paid by my credit card.
ですね. 到着すぐは, 1 ドル札とか持ってないので, tip も払いようがないけど, ずばり
I have only 20 dollar bill. Could you take 2 dollars for the tip from it?
とずばり言えば, おつりをくれます. 失礼でもなんでもない. なお, アメリカの tip というのは, サービスに対する客の評価ですので, スーツケースの積み下ろしを全く手伝ってくれないとか, 態度があまりに悪い、 とかいうときは払わなくてもよろしい. 逆に自分は通常のサービスをしたのに, tip をもらえないと, 運転手は自分に何か落ち度があったのかと思います. 日本でも能力給という仕組みがありますが, tip は客からの直接のサービス 評価の仕組みです.
taxi はいきなり乗らずに, まず運転手に自分の行き先を告げます. How much is it? と聞くのもいいでしょう. 日本とことなり運転手は客を見てそれから行き先を考えて乗せるかどうかを 決めます. taxi の tips はレストランと同じく 料金の 15 percent です (もちろん評価によりすこし増減するのは OK). でもお金のない 学生が 15 percent 以上というのは、ありえないし、向こうも期待していません. 料金は日本ほどは高くない.
地下鉄などが乗り入れていて行き先ホテルも空港近くの場合を除き, アメリカでは, 空港からホテルまで 公共交通機関で移動というのはやりません. 日本でいう流しのタクシーが拾いにくいせいもあります. 空港内も広いのでターミナルをつなぐバスや電車があります. 逆にホテルから空港へ向かうときは運転手に
What's terminal?
とか
What's airline?
とか聞かれるので,
United airline, International.
などと答えておきます. 日本の航空会社はマイナーです. Code share 便の場合は対応するアメリカの 航空会社の名前を把握しておくと便利です. 国内線の場合 van を降りてすぐのところでスーツケースのみ預けるという システムの場合もあります(最近はテロ対策でこれはないかも). これは日本にはない仕組みです. check-in counter では, 自分で 荷物を pack したか? などと聞かれます. これはテロの予防です. 当たり前じゃない, と思わず,
Yes, I packed my bag by myself.
No, no one asked me to bring something.
などと答えておきます.
国際線に乗る外人は驚くほどたくさんの手荷物をもっています. したがって荷物が乗り切らず荷物が同じ便で到着しない場合があります (私の経験では20回に一回くらい). 対策としては, 下着一組などすぐ使うものは持ち込み手荷物に入れておく, その他すぐ必要なものは手荷物に入れておくのが安全です. 万が一いつまで待っても荷物が baggage claim のコンベアーから出てこない 時は, lost baggage のところに行きます.
A. I do not find my suitcase.  It seems to be lost.
B. What's your flight?
A. This is my boarding pass.
B. OK. I will check it. 調べる.  Sorry, it is still at the departing airport.
We will be able to deliver it tomorrow. Where will you stay.
A. I stay at the hotel xxx yyyy. This is the address.
B. What is your name?
A.  My name is Nobuki Takayama.  The spell is ....
(日本人の名前は聞き取れないので, スペルを知らせるか, 書くのが無難.)

交通

車が右側通行です. 道路を横断するときに車が日本と反対からくるので注意!! これは結構忘れます. 特に疲れてる到着時は要注意!
横断歩道では(日本と異なり)車は原則止まります.
なれるまでは頭の中で, 右、右と唱えておくのが安全. 考え事して横断しないように.
交通標識については, レンタカー運転編(まだ書いてない)で. 基本はすべて表示どおりに交通規則は適用される, です.

習慣, 学校で習わないかもしれないけど覚えておくといい英語

挨拶

日本では知っている人に会ったら会釈したりしますが, それに相当するのが,
A.  How are you?
B.  Good, how are you?
A.  Good.
です. 別に質問されてるわけではなく, 会釈が言葉になってるものと理解したほうがわかりやすい. ただし続けて会話したいときは, How are you? のあと, good でなく, 何か 別の文章を続けます.
友達や class mate の間では,
A. Hi!  Nobuki (相手のfirstname)!  How are you?
と名前を入れるのが, より親しみがある(friendly)のでこちらを使いましょう.
日本語のさようなら, やバイバイ相当で一番使いやすいのは
See you.
です. 別にもう一度会う予定がなくても see you と言うことが多いです.
Have a nice day.
なども字面どうりの意味はなくて, お店の店員さんが使ったりもします. 普通
You, too!
などと返事しておきます。
研究集会などのあと、解散というとき, 知り合い以上 (自分に重要な先生も含む)には必ず挨拶をしにいきましょう. 日本と違い、この辺の礼儀は結構きちんとしてます. 挨拶の例文.
A. It was nice to me to be here and meet you.
B. Yes, it was nice. Thank you very much for inviting me. See you at Japan
(地名は架空のものでもいい).
A. See you at Japan.  Good luck!

キャンパス内

キャンパス内のアメリカ人は基本的に親切、ということは覚えておくといいです. ただし困っていても向こうから声をかけてくることはありません (これは一種のマナー). キャンパス外は地域によりけり. 向こうから声をかけてくる人は要注意人物のことが多いです. あと, キャンパス内では呼び止められて道を聞かれることが以外にあります. 車が突然とまって, 道を聞かれるとドッキン. 最近はカーナビが普及してるので あんまりないかも. そんなときは,
Sorry. I'm a short term visitor here.  I cannot help you.
みたいな返事かな. 自分が困っているときは, ずばり, help を文章に入れるのがいいです.
Excuse me.  I lost my way. Could you please help me?
I need to go to this address, but I have no idea even where I am now.
This is a map. ....
みたいな感じです.
ちなみに google street でキャンパス内部の様子を見ておくのも 安心できると思います.

Bath room

シャワーは固定式のものが多いので, 蛇口をひねると, まず水に直撃され ることがあります. 体をよけて、蛇口をひねること. 蛇口は, 引っ張ると出るもの, 水からスタートしてぐるぐる回してお湯になるもの, いろいろです. 困ったときは,
I have a question on shower.
I cannot get hot water from the shower. Could you help me?
unit bath の場合、脱いだ服は便座の蓋の上におきます. 日本人としては抵抗ありますが、これが結構標準です.
dormitory では, 共用トイレが右側, 左側が 共用shower みたいなところも あります. shower を浴びてる時にだれかウンチをしてたりすると, なんか shower の気分がでないですが、仕方ない.
"トイレを流す" は英語では, flush the toilet です. トイレの場所を聞くときは
Where is the bath room?  Can I borrow the bath room?
または, 研究集会の会場などでは, restroom といったほうがしっくりきますね.
Where is a restroom? とか I'm looking for a restroom.
ですね. 道でたづねる時もこのように聞きます. トイレは英語ですが、普通は使いません. お店, hotel などのトイレの借り方は,
I need to go to a restroom.  (Emergency! I have a diaria.) Can I borrow it? 
とでも言ってください. (レストラン等では手に2ドルほどにぎって, 視線がそちらへ来たら渡すといいかもしれません. ) どちらにせよ上のように言って怪しいものではない、と証明.
あと街中では, 病院, 大学などのトイレがお金もかからないし, 使いやすいです. こちらは日本と同じ感じで使える.
なお空港のトレイではスーツケースも持って入ります. 置きっぱなしにすると, 爆弾かもしれないということで, 処分される場合が あります.
アメリカのトイレは大丈夫ですが, 南ヨーロッパなどでは, 建物が古く, 排水が悪いトイレがあります. この場合は(水が十分たまってからの)2度流しが安全かもしれません.

衣食住

Jetlag

I have a jetlag.  Sorry, I need to go to bed.
jetlag で眠いのを無理しないように. 眠いときに寝るようにしていても, 一週間程度で, 現地時間になれます. 日本から東へ行くときはどんどん早起きが必要となりますので, 日本であらかじめ早起きの習慣をつけておくと楽です. たとえば, california (summer time 以外)なら, 朝 5 時に起きる習慣にしておくと, 現地では 12時起きです. 朝 3 時に起きる習慣にしておくと, 現地では 10時起きです.
なお summer time の切り替え時はすべてが一時間早くなるので, 飛行機などに乗り遅れないように.
I'm very sorry to be late! I could not wake up this morning because of 
the heavy jetlag!
とならないように, 目覚ましなどもお忘れ無く.

治安

夜は, 基本出歩かない. 出歩く必要がある時は昼間下見をしておいて、経路を決めて慣れておこう. 出歩く時もキャンパス内なら security line (電燈があって、非常用電話などが ある場合が多い)沿い, 人が多い場所沿いに歩く. 経路に自信がなければ迷わず(正規の)タクシーを使う. 多くの都市で地下鉄などは一応安全だけど, Manhattan (New York city) の地下鉄は一般に北の方へ 行くと安全でないので乗るなといわれていました.
治安が悪い地域(unsafe area)は絶対行かない. (慣れてくると)どこがまずそうな地域かは雰囲気でわかることがあります. たとえば, 歩いていると、住民にじーっと見つめられるような場所はかなりまずいです. 車で入り込むのもまずい.
万が一, ナイフとかピストルが出たら, $20 札を渡す, と聞いた. ($20 は20年前の相場なので今は2倍になってるかな? 私は2年暮らしててもこんな怖い目にあったことはないけど.)

Computer Security

インターネットカフェなどの不特定多数が利用するコンピューターでは 大事なパスワードは使わないように. これらで web mail を使う時は, 旅行用の一時 mail id を用意して, そちらへ転送設定をしておくのも一つの手です. このようなコンピューターには, キーボード入力を記録してしまう ハードウエアやソフトウエアが仕組まれている場合もたまにあり, gmail account が乗っ取られて、知人にお金が取られた、送金して、 という詐欺メールが送られるという事件を昨年度も数回 身の回りで経験しました.
自分のコンピューターから mail 等を使う場合は、 通信は暗号化されているので, 公衆 WiFi でも, まず安心です.

Rabies

リス(squirrel)、アライグマ(racoon) などの野生動物が可愛く見えても, 近づかないように. Rabies (狂犬病) に感染している場合があります.

交通機関

その他

最後に. お互い人間です. 殆どの人は親切だし, 言葉が通じなくてもなんとかなる場合多いのでご安心を.