VMware 仮想マシン環境が使えない場合(ライセンスの問題など), 使いたくない場合, は下記の手順にしたがえば, ほぼ同等の環境を仮想マシン環境なしに実現できます. Windows が提供している機能なのでVMware仮想マシンより軽快に動く感じです.

wsl による Linux 仮想マシン (まっさらからのインストール)


インストールの要点 (Windows 11)

Ubuntu-20.04 仮想マシンをインストール

  1. "すべてのアプリ" の "Windows/windowsターミナル" を頻繁に使うので dock へ登録.
  2. 設定/アプリ/オプション機能/(一番下の)Windows のその他の機能 で, Linux用 Windows サブシステム, 仮想マシンプラットホーム にチェックをいれて OK. 再起動.
  3. Windowsターミナル(Windows powershell)から次のコマンドで wsl を最新版に (以下ターミナルへの入力は magenta 色です). なおこの wsl --update のみは管理者モードの Windowsターミナルで実行の必要があります. その他は通常の Windowsターミナル.
       wsl --update
     
  4. Windowsターミナルから次のコマンドで Ubuntu-20.04 をインストール.
      wsl --install -d Ubuntu-20.04
     
  5. ユーザ名, パスワードを設定. 動画では mathlibre 2022 に合わせて, ユーザ名は user, パスワードは live とした
以上でインストールは終了.

必要なパッケージを Ubuntu-20.04 へインストールしていく

  1. windowsターミナルから
     wslg -d Ubuntu-20.04 konsole
     cd ~
    
    とすれば Ubuntu-20.04 仮想マシンがスタート.
  2. sudo apt update
    
    (パスワードはこの例では live). でパッケージリストを最新に
  3. あとは "apt install パッケージ名" で必要なパッケージをインストールしていく. install-by-apt.txt をダウンロードして
    sudo sh ./install-by-apt.txt
    
    とすれば手打ちしなくてもOK. Windows 側でダウンロードしたファイルを Ubuntu-20.04 仮想マシンへコピーする方法は 動画参照.
  4. 個人環境設定. (もし動画のように "sudo su -" でroot(管理者)になってたら exit で ユーザ user に戻ること.)
    dot.bashrc.txt をダウンロード して .bashrc へ. 今回は curl でできる. emacs のための .emacs.d/init.el も設定. 以下を copy and paste でターミナル(端末) に貼り付けて実行.
    cd ~
    curl http://www.math.kobe-u.ac.jp/HOME/taka/2022/install/dot.bashrc.txt >>.bashrc
    mkdir -p .init.d
    curl http://www.math.kobe-u.ac.jp/HOME/taka/2022/install/init.el >.emacs.d/init.el
    
    なお .bashrc でなく .bash_profile に書くと Ubuntu の KTscript が実行されないのでキーボードが英語キーボードになってしまう.
  5. asir のインストール.

Ubuntu のターミナル (konsole) で追加でやること

インストールが失敗したかもしれないものを再度インストール, 再度設定

これは筆者が試した時, 必要ないかも. すべて root で実行.
  1. date と入力しても日本語で表示されない.
    update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
    Ubuntu を再起動.
    
    再起動は Windows PowerShell より
    wsl --terminate Ubuntu-20.04
    wslg -d Ubuntu-20.04 konsole
    Ubuntu を再起動.
    
  2. platex が command not found になる.
    apt -y install texlive-lang-japanese
    apt -y install xdvik-ja
    
  3. xdvi で日本語が表示されず.
    cjk-gs-integrate --link-texmf --force
    kanji-config-udmap-sys ipaex
    
  4. (これは root でなく user で) かな漢字変換フロントエンド fcitx の起動は
    fcitx-autostart 
    
    しかし fcitx を使うとキーボードが US キーボードに
    fcitx-config-gtk3
    
    で, keyboard (US) を keyboard (日本語) にする. もちろん Mozc も必要. 入力方式の切り替えも shift+space へ.