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: サンプルサーバ, クライアント : 実装, デバッグ, 検証 : 実装の手順   目次

歴史

kan - asir 間でも以上のように開発がすすんだ.

Risa/Asir の開発が沼津の富士フォーラムでおこなわれていた ころ, 私が沼津を, 1996年, 1月19日に訪問し, Asir_executeString() の機能を野呂さんに書いてもらって, kan より asir を文字列で呼び出す 機能およびその逆を実現したのがことの発端である. たとえば, asir より kan/sm1 の機能を呼び出すには,

F = x; G = y;
Ans = kan("(%p).  (%p).  mul toString",F,G)
と入力すればよい. xy の積が kan で解釈実行されて, 結果を もどす. このレベルの結合では kan/sm1 は, 内蔵インタプリタ付の ライブラリとして利用できてずいぶん便利である. この関数 kanbuiltin/parif.c に組み込んだ. asirpari の関数を組み込んでいるが, この組み込みの メカニズムを利用すると容易にリンクできた. 参照: noro/src/Old1/parif.c.

次に, CMO Primitive の機能を 1997, 5 月, 6 月に実現した. その後, 1997年 7 月に, SMObject/Basic の実装, 1997年 7 月には, 野呂がイタリアの CoCoA のワークショップにおいて, 大阿久の b-function を stratification 込みで計算する計算プログラムを asir, kan を連係してデモした. このときは, Sm1_executeStringByLocalParser 関数を用いて, ライブラリとしてリンクしてつかった. 1997 年 11 月に TCP/IP による, サーバスタックマシン間の通信の 実装をおこなっている. 通信の実装テストのために, Java および C で null server , null client を作成した. 以下, これにつき述べる.



Nobuki Takayama 平成28年8月27日