量子力学 II
( 2単位)
Quantum Mechanics II
担当教員
配当年次
開講学期
教授 林 青司
3
後期
授業のテーマと目標
量子力学 I では量子力学の基本的な枠組みとその簡単な応用例を講じた. 量子力学 II ではこれにひきつづいて現実的な系への応用をいくつかの近似法を含めて学ぶ.
授業の内容と計画(予定)
1. 中心力ポテンシャル
2. 水素原子
3. 電子と電磁場の相互作用
4. 演算子と行列、スピン
5. ユニタリー変換、対称性と保存則
6. 角運動量の合成
7. 時間に依存しない摂動論
8. 本当の水素原子
9. 同種粒子の系
10. ヘリウム原子(時間が許せば)
11. 原子構造(時間が許せば)
12. 時間に依存した摂動論(時間が許せば)
13. 散乱理論(時間が許せば)
履修上の注意
先行科目: 力学 I,II, 解析力学, 電磁気学 I,II, 波動物理学, 物理数学 I,II, 量子力学 I . 後行科目: 3 年次以降開講のほとんど全ての物理学科専門科目 .
量子力学 II 演習とあわせて受講することを原則とする.
成績評価方法
中間試験, 期末試験の結果に演習でのレポート提出状況を加味する.
教科書
・S. Gasiorowicz Quantum Physics 2nd ed. (John Wiley & Sons)
(日本語訳が丸善から出ている.)
・猪木慶治・川合 光 「量子力学I, II」 (講談社サイエンティフィック)
参考書
・L.I. Schiff, ``Quantum Mechanics
(日本語訳あり.)
ランダウ-リフシッツ 量子力学 1,2 (東京図書)
学生へのメッセージ
手を動かして計算すること(演習は重要)、しかし、単なる計算に終わるので なくその結果の物理的意味を常に考えてみること. 量子力学に現れる新しい概念を こ うして少しずつ身につけてほしいと思います.試験直前の勉強だけで単位をとること は困難なので注意.
その他
オフィスアワー: 平日昼休み、または午後 .
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