情報伝達機構 I
Mechanism of Signal Transduction I
担当教員
助教授 宮本 昌明

目的・方針

生体は外界からの刺激に反応して自己の恒常性の維持や外界への適応を図ったり, 遺伝 的プログラムなどによって個々の発生や分化を行っている.これらの過程には, 種々のサイ トカイン, 細胞表面にある受容体・リガンド分子, チャンネル, タンパク質リン酸化酵素, 転写制御因子, 及びそれらに結合するアダプター分子などが重要な働きをしていることが 分かってきた.これらいわばシグナルを伝える分子が具体的にどのように連携して生物学的 イベントに関わっているか, またそれらがどのように明らかにされてきたかについて考え てい
内容

  各種の情報伝達, 特に細胞増殖シグナル, 分化・形態形成シグナル, ストレスに対する応
答やアポトーシスにおけるシグナル伝達研究の最近の進展についてまとめる.その際どの
ようにしてシグナル伝達分子の同定, 解析が行われたのかについて生化学的, 遺伝学的(酵
母, 細胞性粘菌, 線虫, ショウジョウバエ, ゼブラフィッシュ, マウスなどのモデル生物を
用いた解析を含む)手法についても考えていく.
履修要件

生化学, 分子遺伝学, 分子生物学の基礎的知識があることが望ましい.
戻る