物理化学 II
( 2単位)
Physical Chemistry II
担当教員
配当年次
開講学期
教授 冨宅 喜代一
2
前期 (2001-2005 年度生対象)
授業のテーマと目標
量子化学は現代化学の最も基礎となる学問であり, 根幹をなすものである. この講義では, 一年生諸君にとって全く新しい原子・分子の関わる量子の世界に容易に立ち入れるように基本的な概念を紹介し, 量子化学の基礎となる原子構造, 分子の電子構造と化学結合等について解説する.
授業の内容と計画(予定)
1. 古典の世界量子の世界
2. 量子力学の誕生に至る新しい発見
3. 量子力学への発展
4. 原子の中の電子の振る舞い
5. 分子の中の電子の振る舞い
6. 分子を見る (分光学入門)
7. 光で誘起する化学反応
履修上の注意
後行科目: 量子化学I .
単位を取得する努力よりもこれらの概念を理解する努力をしてほしい.
成績評価方法
出席点, 演習点, および学期末の試験を総合して判定する.
参考書
授業のはじめにまとめて紹介する.
学生へのメッセージ
量子化学は, 物質の波動性を基にして原子・分子の諸性質や化学反応を量子論的に理解しようとする学問であり, 化学に留まらず, 物理や生物で取り扱われる自然現象を理解する上で非常に重要である. 諸君にとっては全く新しい (不思議な) 概念と専門用語が次々に登場してくるが, まず量子の世界に慣れ親しみ, 次に理解を深めるといった地道な努力を期待します.
その他
オフィスアワー: 平日昼休み(自然1号館305).
http://www.chem.sci.kobe-u.ac.jp/~fuke/index.html
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