行動分子生理学
( 2単位)
Morecular physiology of animal behavior
担当教員
配当年次
開講学期
教授 尾崎 まみこ
3
前期
授業のテーマと目標
動物は、環境適応的な行動を通して、個体や集団、種の生存、存続を図ってい る。 動物が利用しうる環境の様々な刺激要因を受容するセンサーの成り立ちと機能、 受容した刺激の神経信号への変換、神経信号に変換された情報の意味づけと脳に おける情報統合や修飾などを、機能分子や遺伝子の視点から解いていき、また、 様々な分子機序に支えられた動物行動の環境適応的な意義を解釈することで、マ クロからミクロのレベルへ連なる生物特有の階層性を繋ぐ研究センスに触れるこ とのできる講義を目指す。
授業の内容と計画(予定)
以下の内容を学習する.
1.動物と環境
2.動物行動学 ニューロエソロジー以前・以後
3.行動を分子の視点で語るために
4.感覚の分子生理学 1)視覚
5.感覚の分子生理学 2)嗅覚
6.感覚の分子生理学 3)味覚
7.受容神経の分子基盤 1)刺激受容と受容周辺機構
8.受容神経の分子基盤 2)情報変換機構
9.行動発現のニューロンネットワーク
10.行動の液性調節
11.動物の基本行動 1)配偶行動
12.動物の基本行動 2)攻撃行動
13.動物の基本行動 3)摂食行動
成績評価方法
毎回、授業を咀嚼して自分で纏めた要旨を提出。最後に各自の要旨集を持ち込み 可としてテストを行う。基本的には最終テストで成績を評価する。
参考書
授業の中で適宜紹介する。
学生へのメッセージ
出席は大前提。毎回の授業はその都度理解し、疑問をそのままにしないように。 積極的な質問歓迎。時々予定を変更してup to dateなトピックを取り上げる。
その他
mamiko@port.kobe-u.ac.jp
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