植物分子発生学 ( 2単位)
Molecular Biology of Plant Development
担当教員 配当年次 開講学期
准教授  深城 英弘 3 後期

授業のテーマと目標

植物の形はどのようなしくみでできあがるのか?-植物の器官発生・組織分化の 分子機構に ついて、主にモデル植物(シロイヌナズナ・イネ)を用いた発生遺伝学的研究か ら得られ た知見を踏まえて解説する。植物の形づくりの基礎から、植物の分子遺伝学的な 最先端の 研究手法に至るまで、この分野を幅広く理解することを目標とする。
授業の内容と計画(予定)

主に以下の内容を学習する.
1.植物の胚発生
2.茎頂分裂組織の形成と維持
3.根の発生
4.葉の発生
5.花成の制御
6.花の発生
7.植物の細胞分化
8.植物ホルモンによる発生制御
9.エピジェネティクスと植物発生
履修上の注意

先行科目: 植物構造生理学、分子生物学基礎 .
植物構造生理学、分子生物学基礎を履修していることが望ましい。
成績評価方法

出席、小テストと学期末テストの結果を総合して評価する。
参考書

Leyser and Day, Mechanisms in Plant Development (Blackwell Publishing)、
テイツ、ザイガー、植物生理学 第3版(培風館)
学生へのメッセージ

モデル植物を用いた分子生物学的研究は、この十数年で大きく進展し、植物発生 のメカニ ズムの一端が解明され始めています。その結果、植物はいくつかの鍵となる遺伝 子の働き で、根・葉・茎・花などの器官を巧みに作り上げていることがわかってきまし た。本講義 では動物とは異なる発生様式をもつ植物の発生のしくみについて、多くの興味深 い問題を 扱います。植物に興味を持つ学生のみならず生物の発生現象に興味を持つ学生の 履修を勧 めます。
その他

h-fukaki@port.kobe-u.ac.jp 

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