有機化学 III
( 2単位)
Organic Chemistry III
担当教員
配当年次
開講学期
教授 瀬恒 潤一郎
2
前期
授業のテーマと目標
有機化学 I からIV で有機化学の基礎的な部分をすべてカバーできるように 計画している。有機化学I, II に引続き、有機化学IIIでは π電子の局在化、共鳴、共役、 ポリエン, ベンゼン, 芳香族性, 芳香族求電子置換反応を取り扱う. 化合物の 電子構造と性質・反応性を関連させて講義する.
授業の内容と計画(予定)
1. 非局在化したπ電子系, 共鳴, ポリエンのπ分子軌道
2. 芳香族性, ヒュッケル則, ベンゼンの求電子置換反応
3. 求電子置換反応の位置選択性
4. 縮合環芳香族化合物
5. 複素環芳香族化合物
履修上の注意
先行科目: 有機化学 I および II . 後行科目: 有機化学 IV, 有機合成化学, 化学演習III .
先行科目である有機化学 I および II を履修しておくこと.
成績評価方法
出席状況, 学習状況及び学期末の試験結果による.
教科書
ボルハルト・ショアー「現代有機化学 上, 下」(化学同人)
参考書
基礎を手短に復習したい人には、水野・吉田編著「役に立つ化学シリーズ5有機化学」
(朝倉書店)より詳しく学びたい人には、Maitland Jones, Jr.著 「Organic Chemistry 2nd Ed」(Norton)
学生へのメッセージ
これまでに知られている合成および天然の有機化合物は数百万, 数千万種と言われて おり, 医療, エネルギー, 情報, 環境などの諸問題に深く関わっている. これらの 有機化合物の構造, 性質, 反応を理解し, 体系化し, 予測することはこれらの諸問 題を取り扱う上で大きな力となる.
その他
setsunej@kobe-u.ac.jp
http://www.chem.sci.kobe-u.ac.jp/?setsune/index.html
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