現代化学 ( 2単位)
Modern Chemistry
担当教員 配当年次 開講学期
教授  富永圭介
教授  和田昭英
准教授  田村厚夫
1 前期

授業のテーマと目標

本教科は, 化学科に入学した新入生を対象としている。これから大学で化学を専攻するにあたって、最先端の化学研究の一端に触れることで,大学で学習すべき学問領域を理解し学習目標を明確にすることを目的とする.3名の化学科教員が,それぞれの分野の最先端の研究内容を数回ずつわかりやすく解説する.
授業の内容と計画(予定)

富永:分子の構造式を見て不思議に思った人たちはいませんか。なぜ、見もしてこなかったのに、こんなにはっきりと分子の構造がわかるのか。分子の構造を決定 する方法として、光と分子の相互作用に基づいた分子分光法を多くの場合使う。この分子分光法の概略と最近の進展について講義する。
和田:物の動きは,高速度カメラで撮影したりストロボ撮影したりすることで詳しく調べることが出来る。化学においても同様で,化学反応を調べるために1兆分の1秒(10-12 秒)程度の時間間隔で分子の構造変化や化学反応を追跡・観察した最近の研究を紹介する。
田村:自然界の生命現象には、様々な分子が関わっている。この中で最も基本的な分子である遺伝子DNAやタンパク質の構造をモデルなどで見ながら、生物をどのようにして分子レベルで化学的に理解するのか、「生物化学」分野の研究アプローチについて述べる。
履修上の注意


高校までの「化学」の枠にとらわれずに,化学という学問の幅の広さを真摯に受け止めるように心がけること.
成績評価方法

出席点, 履修状況、レポートを総合して判定する.
学生へのメッセージ

化学科1年生は, 全員履修することが望ましい.
その他

オフィスアワー: 富永:随時 (自然1号館504), 和田:随時(理A棟A218), 田村:随時(自然1号館406).
http://season.chem.sci.kobe-u.ac.jp/~tamura/ 

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