特別講義「比較惑星科学」
Comparative Planetology
担当教員
非常勤講師 杉田精司

目的・方針

太陽系の惑星はどのような多様性を持っているのか、またその多様性がどの ようにして形作られたのかを解説する。惑星探査機や望遠鏡観測がもたらす観 測事実が、惑星形成や内部構造進化についての理論的枠組みとどのように関連 しているかを解説することに力を置く。加えて、惑星形成直後のいわゆる惑星 初期進化についても紹介する。
内容

過去40年間の惑星探査が明かしてきた太陽系内の固体惑星・衛星の姿を、月、金星、火星、タイタンの順に解説する。そこでは、これらの星の地球との相違、未解明の謎、今後の探査すべき課題について議論する。さらに、これらの星の多様性の源である集積機構と層構造(コア・マントル・地殻・大気)の形成機構について解説する。最後に天体衝突現象と惑星の表層環境の関連について最新の室内実験の結果を交えて解説する。
履修要件

学部で「宇宙科学(惑星科学I)」および「惑星科学(惑星科学II)」 あるいはそれと同等の授業を履修していることが望ましい。
テキスト

なし(授業で資料を配付予定)
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