カオス理論の最近の発展と生物系の数理モデル
Recent developments of Theory of Chaos and Mathematical models for biological systems
担当教員
非常勤講師 相澤洋二

目的・方針

カオスは非線形系において普遍的な現象のひとつであり、カオスの発生メ カニズムや特性量、記述方法の理解は大きく進歩した。また、それを応用して工 学的技術に役立てようとする研究も少しずつ進んでいる。しかし、カオスの機能 あるいは意義についてはあまり議論されてこなかったように思う。 講義では、 はじめに I.ハミルトン系のカオス、 II.双曲系のカオス、 III.非双曲系のカオス、のエルゴード問題につ いて述べ、 後に(1)不可逆過程におけるカオス、(2)非定常過程におけるカオス、 (3)生物系におけるカオス、をとりあげ、カオスを力学系の帰結としてとらえ る従来のカオス理論と対比させて、カオスを主要な原因として成立する新しい理 論の可能性について論じる。
テキスト

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