惑星物質科学実験 ( 2単位)
Exercise of Planetary Material Science
担当教員 配当年次 開講学期
助教 富岡 尚敬
教授  留岡 和重
3 後期

授業のテーマと目標

この実験は,地球惑星物質を肉眼による観察から原子レベルの超ミクロスコピックに およぶ広い範囲の視点でとらえ,実際に研究していくために必要な基礎力を養うことを テーマに行う.結晶に対する理解を深めるために,鉱物標本の観察と結晶構造模型の作製,鉱物のエックス線回折実験を行う.隕石の薄片試料を光学顕微鏡で観察し, 組織と隕石生成環境の関係を考察する.さらにコンドライト隕石を分析電子顕微鏡を使って観察・分析し,成因を考察する.
授業の内容と計画(予定)

造岩鉱物の組成・結晶構造・形態
・鉱物標本の観察
・ケイ酸塩鉱物の合成
・複円測角器による結晶面角の測定
・結晶構造模型の作製
・粉末エックス線回折実験による未知鉱物の同定と格子定数の決定
隕石の観察と分析
・偏光顕微鏡による全隕石種の薄片観察
・分析電子顕微鏡による隕石の観察・分析:化学的タイプ,岩石学的タイプの決定
・得られたデータの解析,そして隕石の成因に関する考察
履修上の注意

先行科目: 地球惑星科学基礎V,地球惑星科学基礎V演習,惑星物質科学 .
器具・装置の都合上,少人数に限定して行う.そのため,履修希望する人は 早めに連絡してほしい.受講する人は必ず先行科目を履修してほしい.
成績評価方法

実験の課題ごとのレポートと出席で評価する.
参考書

参考書は授業で触れる.
学生へのメッセージ

鉱物や隕石を直接見て触って,さらには先端の機器分析を通して,地球惑星の形成と 進化に対する想像をふくらませて欲しい.
その他

オフィスアワー: 平日12:30-13:30.
nao@kobe-u.ac.jp (富岡),tomeoka@kobe-u.ac.jp(留岡) 

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