地球惑星科学基礎I演習 ( 1単位)
Exercise of Fundamentals of Earth and Planetary Sciences I
担当教員 配当年次 開講学期
教授  中川 義次
助教 筧 楽麿
2 前期

授業のテーマと目標

地球惑星科学では空間と時間によって変動する物理量を扱う機会が非常に多い.そのような物理量が満たす関係を微視的にとらえたのが偏微分方程式である. したがって, 地球惑星科学の多くの分野で偏微分方程式の知識は必須となる. この演習では, 特にメジャーな偏微分方程式である波動方程式と熱伝導(拡散)方程式について, できるだけ直観的な理解を得ることを目指す.
授業の内容と計画(予定)

1. 微分演算子の直観的な理解
2. 微分方程式のイメージ
3. 波動方程式
4. 熱伝導 (拡散) 方程式
成績評価方法

各課題ごとに演習問題を解き, レポートとして提出する.
参考書

次の本を良書として強く薦めます.
「偏微分方程式 科学者のための使い方と解き方」スタンリー・ファーロウ著 (朝倉書店)
学生へのメッセージ

できるだけ直観的な理解を得ることを目指します.それには視覚的な理解が重要となるので図を多用します.偏微分方程式の見かけのイカツさにビビらず,式を文章と見てその意味するところを理解することを心がけてください.また,この手の物理数学の知識を身につける上で大事なことは,頭とともに手を使ってたくさん問題を解くことです.ふつう,物理数学は面白くない(下手をすると苦痛な)科目と考えられがちですが,明快に理解できれば面白いものです.ダマされたと思って受講してみなさい.もっとも,最終的にはいかに自分で勉強するかにかかっているので(どんな科目でもそうだ),授業では良書をできるだけ多く紹介するようにします.
その他

kakehi@sc122.planet.sci.kobe-u.ac.jp 
http://www-seis.planet.kobe-u.ac.jp/~kakehi/education_j.html 

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