地球惑星科学基礎II
( 2単位)
Fundamentals of Earth and Planetary Sciences II
担当教員
配当年次
開講学期
教授 乙藤 洋一郎
2
後期
授業のテーマと目標
電磁気現象は, 地球, 惑星そして宇宙において, 常に観察することができる自然現象のひとつである. この講義では地球惑星基礎科目のなかでも電磁気学を講ずる.電磁気的自然現象はマクスウエル方程式によって理論的に記述されていることを強調する講義をおこなう. マクスウエルの方程式から, 静電場, 電流, 静磁場などの分布を支配する方程式はどのように表現されるか, そしてそれらの分布はどのようにして求めることができるかを説明する.
授業の内容と計画(予定)
1. 場の考え方
2. マクスウエルの方程式
3. 静電場
I. 電荷が分布する空間の静電場
II. 導体のある空間の静電場
III. 誘電体のある空間の静電場
4. 定常電流
5. 電流のつくる磁場
6. 磁化 (I)
7. 磁化 (II)
8. 磁性体のある空間の静磁場
9. 電磁誘導
10. アンペールの力, ローレンツの力
履修上の注意
後行科目: 「地球電磁気学I」「地球電磁気学II」「海底物理学」 .
3 年次に「地球電磁気学実験」の履修を希望する方に勧めます。
成績評価方法
学期末にテストをして評価する.
参考書
砂川重信「理論電磁気学」
学生へのメッセージ
マクスウエルの方程式を理解して, ゾンマーフェルト(A. Sommerfeld, 1868-1951)は,「目からうろこがとれようだ」と言い, ボルツマン(L. Boltzmann, 1844-1906)は,「これは神が創った芸術品である」と感動したそうです.みなさんも, 電磁気学を理解して, 感動を得てください.
その他
オフィスアワー: ドアをあいていれば, いつでも(C210).
otofuji@kobe-u.ac.jp
http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/~geomag/.
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