地球惑星科学概論 II
( 2単位)
Earth and Planetary Sciences II
担当教員
配当年次
開講学期
惑星科学大講座全教員
1
前期
授業のテーマと目標
地球惑星科学科で4年間の勉強を始めるにあたって, この学科にどんな先生がいて,どんな研究をしているかをまず知ってもらうのが, 「地球惑星科学概論I, II」の目的です. II は惑星科学大講座の紹介である. 毎時間, それぞれの先生が, 自分の研究を中心として最 新のトピックスを平易に解説する.
授業の内容と計画(予定)
講義の順は, 学期の始めに案内する.
1. 惑星, 太陽, 銀河系, 宇宙のトピックスを平易に解説する(中川).
2. 星や惑星系が形成される領域での星間物質の進化について紹介する(相川).
3. 天文学のいくつかの話題について、未解決の問題にスポットを当てつつ、現代天文学の到達点を概説する(竹内).
4. 太陽系科学の現状:惑星探査や天文観測などの最新の話題を平易に解説する(向井).
5. 比較惑星学:太陽系天体の個々の特徴を概観する(中村昭).
6. 星, 惑星形成に関する話題を中心として, 観測的天文学を紹介する(伊藤).
7. 惑星物質とは何か:それがなぜ太陽系形成の歴史の解読のために重要なのかを解説する(留岡).
8.高圧鉱物学の観点から地球型惑星の内部構造と惑星物質の衝突過程について解説する(富岡).
9.起源と進化の問題に対する哲学的数理論的アプローチを概説し, 動物行動学的実験の紹介をする(郡司).
10.複雑系の多体化学:「カオス」がいかに化学, 生物など多体系の自然現象の豊かさを与えているのかを平易に解説する(小松崎).
履修上の注意
出席して授業を聞くこと. その上で本を読んで理解を深めること. この授業で知識を得ることに終わらずに, 自分で勉強をはじめる きっかけにしてほしい. それが,君たちのこれから4年間の学習と研究の具体的目標を作る.
成績評価方法
毎週の授業時間の最後に, 感想および質問を書いてもらう. その時間内に短いテストをする場合や, 翌週提出のレポートを課する時間 もある. 最終成績は, 毎週の出欠, テスト, レポートの評価をもとにつける.
参考書
各時間に紹介する.
学生へのメッセージ
地球惑星科学がカバーする領域はたいへん広いから, 自分の興味と適性がどの辺にあるのかを, この授業を利用して探って欲しい. あ なたの進む道は, 人の出会いできまる. この授業で, 俺が私が学びたいのはこの先生だ, と思える人に出会えたら,あなたは幸せ者だ.
その他
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