数学演義 ( 2単位)
Beginner's Seminar
担当教員 配当年次 開講学期
教授  佐々木 武
准教授  渡邉 清
未定
1 後期

授業のテーマと目標

この講義では, 代数学, 幾何学, 解析学などの分野から教科書を選んで セミナー形式で行う. ここでセミナー形式とは, あらかじめ下調をして その内容を咀嚼理解した上で, 学生が順番に発表する(講義する)形式を言う. 数学は個人的にいくらわかっていても(わかっているつもりでも), どのようにわかっているのかが他人に伝わらないのでは完全に理解している とは言えない. セミナー形式をとり, 各自が発表することを通じて, 理解の深化と発表能力の向上を目標とする.
授業の内容と計画(予定)

この講義では, 3 つのグループに別れて, それぞれの教員の指導のもと, セミナー形式で行う. テ
ストなど内容は各教員で異なる.
履修上の注意


入学年度の後期以外の履修を, 一切認めないので注意すること. 他学科学生は履修できない.
成績評価方法

参加状況やセミナーでの発表などにより評価する.
教科書

最初の講義(ガイダンス)の際に指示する.
学生へのメッセージ

高等学校までの数学と大学での数学との間には大きなギャップがある. 数学という学問は緻密に構成された壮大な体系であるので, その教育は基礎から 一歩ずつ高度なところへ進むという形態をとる. 基礎をおろそかにすると先に 進んでから苦労するので, これはやむをえないことである. また, 壮大な体系の 姿を短い時間で知ってもらうために, しばしば, 天下り的な論理展開をする. なぜそのような定義をし論証の道具を構築していくのか, 初学者には難解で あることも少なくない. 数学の学び方が受動的であるとこの傾向はますます 強くなる. なぜそのように考えるのが適切なのかをじっくりと沈思黙考する 作業が習得していく上で不可欠である. 実はこうした一見非効率的に見える 作業を積むことが, 異なる分野の数学を学ぶときの助けになることが多い. 日頃, 講義を聞いているだけでは, ともすれば受動的になりがちであるので, 能動的に学習する機会にして欲しい. 一方, 論証の筋道がひとたびわかってしまうと, 実に平易な世界が 見えてくるに違いない. 数学を学ぶ楽しみを味わって頂きたい.
その他


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