現代物理学 I ( 2単位)
Modern Physics I
担当教員 配当年次 開講学期
教授  播磨 尚朝
准教授  原 俊雄
教授  太田 仁
1 前期

授業のテーマと目標

この授業の目標は, 「皆さんが高校の物理から大学の物理学へスムーズに転換して 行けることを目指す」ということです. 大学では高校で学んだ力学, 電磁気学など の古典的物理を更に深く学ぶことに加えて, 「量子力学」等の現代物理も学習しま す. 授業では, 高校の知識だけを前提に最新のトピックスまで含めてわかりやすく 大学で学ぶ物理の紹介を行います.
授業の内容と計画(予定)

播磨教員:
相対性理論, 量子力学といった現代物理学の成り立ちと, そこに現れる新しい概念
について簡単に紹介した後, それらが固体などの物質の性質を理解する上で果たし
ている役割について述べる. また, 強磁性や超伝導などの現象を知ることを通じて,
物質の巨視的な性質は微視的な電子間の相互作用などで決まっていることを学ぶ.
原教員:
物質の究極的構成要素である素粒子とそれらの間に働く相互作用について概観する.
また, ミクロな世界を記述する素粒子物理学が, マクロな宇宙物理学に密接に繋がっ
ていることにも言及する.
太田教員:
我々が目にする物質の巨視的な性質は,微視的な電子間の相互作用の結果です。
その電子を極端な環境におくことで新しい現象が発見されてきました。例えば,
極低温の環境を手に入れたことで発見された超伝導はその好例です。そこで,
極低温,強磁場,高圧,ナノといった極限環境での最先端実験を例に,物理の
発展に実験が果たす役割について紹介します。
履修上の注意


出席を重視する.
成績評価方法

出席及び各講師の出すレポートによって判定する.
参考書

武田暁著 物理科学への招待 (裳華房)
学生へのメッセージ

大学での授業に最初に触れ, 物理学への興味を更に深める絶好の機会です. 積極的 に参加し質問をどしどしして下さい.
その他

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