九州大学理学部 3号館 3304 号室 (箱崎)
Abstract
パンルヴェ方程式は約100年前に見つかった2階非線形常微分方程式のファ
ミリーであり,「非線形世界の特殊函数」を定義する微分方程式として,現在も
さまざまな立場から盛んに研究が行われている.パンルヴェ方程式の解は一般に
は「解けない」ことが(「解けること」の意味付けまで含めて)証明されているが,
パラメータが特殊な場合に「古典解」と呼ばれる解のファミリーが存在する.古
典解はそれ自体興味深いが,行列式表示とその構造を調べることによって,解の
性質だけでなく方程式の背後の階層構造も見えてくるようになる.本講演では,
パンルヴェ・離散パンルヴェ方程式の簡単な導入から始め,古典解とその構造,
またそれから明らかになった階層構造について議論する.また,どのようにして
行列式表示を探すかという技術的な側面についても触れる予定である.
Abstract
数式処理の応用に関する国際会議 ACA'2002 で発表した内容の紹介。神戸
大学を中心とした OpenXM プロジェクトの成果を応用して、九州大学の鈴木昌和
研究室で開発中の手書き入力もサポートする数式エディタ Infty Editor に計算
機能を追加した。この実装についての解説及び Mathematica や Asir を
Infty Editorから利用するデモンストレーションを行う。
http://www.math.kobe-u.ac.jp/seminars.html