ファイルの名前として利用される文字は OS の種類によりいろいろ違いがあるが, アルファベット A から z まで, 数字, それから ピリオド . は よく利用されるほとんどの OS でファイルの名前として用いることが 可能である. 実習でも, 日本語や特殊記号, 空白の入ったファイル名などは利用しないのが 無難であろう.
ピリオドのあとにファイルの種別を表す文字をつけるのが習慣である.
たとえば, C 言語のソースは,
hoge.c
とか test.c
なる名前であり,
この本では Asir 言語のソースは,
hoge.rr
とか test.rr
なる拡張子 .rr をつけて統一した.
ちなみに r は Risa の r である.
CP/M80, MSDOS が
[8文字以内] ピリオド [3 文字以内] というファイルの名前( 8.3 システムと呼ぶ)
しか許さなかった
という歴史的事情により, ファイルの名前がこのような形式になっている
場合も多い.
たとえば Windows では, テキストファイルは
hoge.txt
とか letter.txt
なる名前がついていることが
多いが, この txt 部が 3 文字であることに注意しよう.
また Windows では HTML ファイルは
hoge.htm
とか index.htm
なる名前のことが多いが,
この htm も 8.3 システムの名残である.
現在の Windows では, ロングネームによるファイル名と
8.3 形式によるファイル名の二つのファイル名をもつ.
8.3 形式の方は自動的につけられる場合がおおい.
ロングネームによるファイル名は, 8.3 形式によるファイル名の制限は
ない. コマンドプロンプトの dir コマンドで
この両方の名前をみることが可能である.