詳しい入門

主に MacOS 用の VMware fusion で説明していますが, Windows 用の VMware player でもほぼ同じです. 違いは補足説明として書いてあります.

VMware実行の詳しい説明

  1. VMware/knoppix/math のインストールと起動 で説明したように, 次のダイアログ

    が出たら, "コピーしました" をクリックして下さい.
  2. VMware/knoppix/math のインストールと起動 で説明したように, home=scan が書かれた利用したい言語のメニューを選びます.

    もし home=scan が書かれていない場合は tab を押して下の図のように home=scan を加えます.

    最後に enter キーを押して boot(起動) して下さい.
  3. persistent home のマウントを確認する下のダイアログが出たら enter キーを押して下さい. (knxm2008-kobe.iso では enter キーをおさなくても persistent home が利用できますが, 他の iso ファイルでは enter キーをおさないと persistent home が使えず, ファイルが消えた! とあせることとになります.)
  4. 起動が完了したら, デスクトップの KNOPPIX/Math Start をクリックして下さい. KDE デスクトップでは文書などを開くには ダブルクリックでなく, シングルクリックです . 下の画面のようになります. 収録されているソフトウエアの立ち上げ, 文書の閲覧などができます.
  5. 終了するには, 左下の "K" メニューから, "ログアウト", "コンピュータを停止する" を選びます.
  6. Suspend/Resume 機能
    サスペンドボタンを押すと VMware は現在の状態を保存して終了します.

    または左上× (Windows では 右上 × )でも現在の状態を保存ができます. 次回の VMware の立ち上げでは knoppix/math を boot することなく, 前回仕事を中断した場所から仕事を再開できます. この仕組みを suspend/resume の仕組みといいます. 現在の状態はハードディスクに保存されますので, MacOS をシャットダウン や再起動する場合でも, suspend しておけば, 再起動後 knoppix を保存した状態から再開できます(便利!).
  7. 全画面表示にすると MacOS (または Windows) が全部隠れ, 全ての入力を knoppix/math が 受取ります. ctrl を押しながら リンゴ (Windowsでは alt) キーをおすと MacOS 側に戻れます.
  8. VMware (Fusion, Player) って何ですか.

よくある質問


Q.VMware Player って何ですか

VMware はAT互換コンピュータ(PC)のエミュレータです. シミュレータという言葉は知ってますよね. たとえばフライトシミュレータは 実際に飛行機を飛ばさずに飛行機を飛ばしているような仮想現実を作りあげます. エミュレータはこのシミュレータと似ていて, 計算機ハードウエアを 仮想的にシミュレートするソフトウエアです. 計算機ハードウエアの中心の CPU (中央処理装置) は, 0 と 1 の列を読み込み 列のパターンに応じてあらかじめ決められた動作をする装置ですから, エミュレータが何をしているのかは, なんとなく想像できるのではないかと思います. ファミリーコンピュータのエミュレーターとか, 携帯電話ソフト開発用の エミュレーターとかいろいろなエミュレーターがありますが, VMware は AT互換コンピュータ(PC)のエミュレータです. したがって, AT互換コンピュータ(PC) で動作する Windows や Linux, Knoppix 等を動作させることが可能です. VMware (on windows)で windows を動作させると, windows の中で windows が動いているという 奇妙な状況を作ることができます.
Windows からは VMware で動作している knoppix/math はあたかもネットワークで動作 中の別のコンピュータのように見えます. knoppix/math 側からも Windows はネットワークで動作中の別のコンピュータのように 見えます. つまり一台のコンピュータの中に仮想的なコンピュータネットワークを構成できます.
よりくわしくは wikipedia の virtual machine を参照して下さい.

Q. Free版, non-free 版ってなんですか.

Free 版は GPL や BSD ライセンスなどのいわゆる free ライセンスのみの ソフトウエアで構成された, Knoppix/Math です. これらのライセンスでは, 再配布(無料, 有料を問わない), 改変(ライセンスに応じて 制限がある)などをおこなうことが可能です. したがって Free 版 Knoppix/Math は自由に再配布できます. Free Software の概念について詳しくは Wikipedia の Free Software の項およびその参考文献を参照して下さい.
Knoppix/Math non-free 版 DVD は, Free Software と分類されていないライセンスの元で配布されているソフトウエアも含みます. これらのソフトは DVD に掲載し配布するために許諾をとる必要があったり, また無料配布が義務づけられていたり, 商用利用が禁止されていたり, さまざまなライセンス形態のものがありますので, 複製して再配布することは 原則できないと理解して下さい.
Free および non-free という用語はあまり一般的な用語でないので, non-free 版 Knoppix/Math DVD には "Do not copy and redistribute" と書いてあります.

Q. persistent home (継続的な knoppix ディスクイメージ) って何ですか.

Knoppix は CD や DVD で起動する unix システムでハードディスクは必要としません. オペレーティングシステムや応用ソフトウエアはすべて CD や DVD に書かれています. では作成したファイルをどう保存するかというと, RAM (メモリ) にハードディスクのふりをさせて (ram disk といいます) 保存します.
これでは, 保存したファイルは電源を切ると消えてしまいます. 用途によってはこれは利点ですが, Knoppix で毎日仕事をしようという場合には, ファイルが消えてしまうのは不便です. そこで persistent home という仕組みが導入されました. ハードディスクや usb flash memory の knoppix.img という名前のファイルの中に, 作成したファイルや apt-get 等で システムに追加した新しいファイルをどんどん書き込んでいきます. 次回の起動の時に home=scan オプションをつけて起動すると, knoppix.img というファイルを探して自動的に knoppix のファイルシステムに 重ねます (aufs-tools というものを使い UNIONFS という仕組みを実現しています).
もし /dev/sda1 に knopppix.img があれば, 以下のコマンドを実行してみて下さい.
sudo mount -o loop /dev/sda1/knoppix.img  /mnt
ls /mnt
ls /mnt/home/knoppix
  (書き込み等はしないで下さい)
sudo umount /mnt
knoppix.img の中身を見ることができます. zip ファイルのように沢山のファイルを 一つのファイルにまとめた形式です.
VMware/knoppix/math 2008 は, knoppix/math DVD のイメージと仮想ハードディスク /dev/sda1 内の knoppix.img および /dev/sda3 (ホーム用) を用いてファイルの保存をおこなえる システムを実現しています.

Q. "ファイル ../knxm2008-kobe.iso が存在しない" と言われます

iso image の置き場や名前を間違えると次のメッセージがでます. (\ は / の間違いです.)

knxm2008-kobe.iso ファイルの名前と場所を再度確認して下さい. または VMware fusion の場合ならば,
の "設定" ボタンを押して, 以下のように DVD iso イメージの場所を設定しなおすことも可能です. VMware player の場合は, notepad 等で




VMware player の場合は, 2008vm/README.txt の記述を参考に, メモ帳などで iso ファイルの名前を書き直して下さい.

Q. キーボードの動作が変です

日本語キーボードを利用している場合, 画面右下にアメリカの旗が見えたら, ここを何度かクリックして, jp にします. アメリカの旗のときは us キーボードがつながっているとみなします. jp の時は日本語キーボードがつながっているとみなします.

英語キーボードに設定しなおす例. まず "jp" を右クリックします. 設定メニューを選びます.

キーボードのモデルを選びます.

次に配列として, us を選び 上矢印ボタンでそれを一番上にもっていきます.


最後に "適用" および "OK" ボタンをおします.


Q. Windows のファイルを KNOPPIX/Math からアクセスしたい.

やり方によっては, Windows のファイルを壊すこともあり得るので, 十分理解してから実行 して下さい (上級者向き). 安全にファイルのやり取りをしたい方は, 下記の samba を用いた仮想ネットワークによる方法をご利用下さい.
  1. math2008pi.vmx に次の行を追加する.
    この例は, "C:\wutemp" を KNOPPIX/Math に見せる場合です. 見せるフォルダは, メニューから 変更できます.)

    sharedFolder.maxNum = "1"
    sharedFolder.option = "alwaysEnabled"
    sharedFolder0.enabled = "TRUE"
    sharedFolder0.present = "TRUE"
    sharedFolder0.writeAccess = "TRUE"
    sharedFolder0.readAccess = "TRUE"
    sharedFolder0.hostPath = "C:\wutemp"
    sharedFolder0.guestName = "cdrive"
    sharedFolder0.expiration = "never"

  2. 仮想マシンの起動後, メニューより「共有フォルダ」を選び, 「常に有効」を選択し ます. これで, 「フォルダ」に cdrive が表示されているはずです. 必要があれば, これをダブルクリックして, ホストパスを変更できます.
  3. 端末ウィンドウ (Konsole など) を開き, su して, 以下を行います.
    1. mkdir /mnt/hgfs を実行する. 合わせて, /KNOPPIX.IMG/knoppix.sh の末尾に

      mkdir /mnt/hgfs

      を加える (次回起動用).
    2. /usr/bin/vmware-config-tools.pl を実行する. 最初の質問に yes と答え, あとはデフォルトを選ぶ.
    以上の操作により, /etc/fstab が 書き換えられ, 共有フォルダとして指定した Windows のフォルダ (上の例では C:\wutemp) が /mnt/hgfs の下にマウント (上の例では /mnt/hgfs/cdrive として) されます.
  4. 上の操作は, 1 回目だけ必要で, あとは, 起動後自動的に共有フォルダがマウントされます.
  5. 指定するフォルダによっては, 一般ユーザの書き込みができない場合があります. この場合に も, su すれば可能です 要するに, super user は万能であり, 要注意です.

Q. KNOPPIX/Math のファイルを Windows からアクセスしたい.

  1. knoppix/math で
    ペンギン-->services-->Start samba
    を実行する.
  2. Windows で, マイコンピュータを開き,
    ツール-->ネットワークドライブの割り当て
    から,
     \\knoppix\samba 
    を接続する (ちなみに, 日本語Windows では \ は ¥ です). ユーザ名とパスワードはどちらも knoppix を入力する. 成功すると /home/knoppix/samba がWindows のフォルダ として開くので, ここを経由してファイルのやりとりができる.
参考(中級). knoppix/math側の samba サーバの設定を変更するには swat を利用 (一般的には http://localhost:901, inetd の起動が必要だが, 配布イメージにはconfigure samba メニューがついてる). ブリッジ接続で使いたい(上級) を参照.
その他にも下記のようにいろいろな方法があります. ヒントを列挙しておきます.
  1. VMware player の cut and paste 機能を利用 (できるはずだが, 筆者はうまくいかず.)
  2. 外部のwebメールシステムなどを介しメールを用いてファイルを転送.
  3. samba の利用. Windows 側の共有フォルダへのアクセスは Konqueror にたとえば "smb://workgroup/" と入力する. "smb://ユーザ名@マシン名" という指定も可能. うまくいかない場合は windows ファイアウオールや norton iternet security を off にしてみて再度試して下さい. (これでもうまくいかない場合もあり. この方法のトラブルの解決は結構難しい.)
  4. ssh と scp の利用 (設定さえ完了すれば確実.)
  5. usb メモリの利用.
  6. UFS explorer (shareware) などの利用.

Q. knoppix/math と MacOS の間でファイルをコピーしたい.

上と同様に "Start Samba server" を実行します.

Knoppix/Math 側の IP アドレスを ifconfig コマンドで調べます. したの例では 192.168.139.133 です.

MacOS の finder の移動メニューからサーバに接続を選択します.

上でしらべた IP アドレス/samba を選択します.


認証を求められたら, 名前(login 名) は knoppix, パスワードにも knoppix と入力します.

MacOS 側に SAMBA という icon が出現しますので, それを ダブルクリックすると, knoppix/math の ホームの下の samba フォルダ (/home/knoppix/samba) が Mac 側の finder で操作できるようになります (日本語ファイル名はどうなるかまだ調査してない).

接続解除するには, 下のアイコンをゴミ箱に移動して下さい.


Q. 漢字コード変換のやり方

シフトJISコード (knoppix/math から windows へ)
   nkf -Lw -s  入力ファイル名   >出力ファイル名
EUCコードへ (windows から knoppix/math へ)
   nkf -Lu -e  入力ファイル名   >出力ファイル名
UTF-8 関連の変換は -w と -W です. MacOS の場合は -Lw, -Lu をとります.

Q. MacOS (Windows) 側から knoppix/math へ ssh で接続できません.

前提:
  1. windows側に ssh がインストール済み. MacOS はデフォールトで ssh や scp (コピーコマンド)が入っています.
  2. ユーザ knoppix にパスワードを設定. passwd コマンドを使う.
  3. knoppix/math 側で sshd を起動. sshd は knoppix-->services-->start sshd で起動します.
接続:
  1. knoppix/math 側の ip アドレスは knoppix/math 側のifconfig コマンドの出力する eth0 アドレスで調べます. たとえばこのアドレスが 192.168.222.128 なら
    ssh -v 192.168.222.128 -l knoppix
    で MacOS (または windows) から knoppix/math へ接続できます.
    頻繁に使うようなら knoppix/math 側のIPアドレスを DHCP でなく固定IPアドレスに するのをお勧めします.
トラブルの場合のチェック事項:
  1. Ethernet-->nat 接続になっていますか?
  2. knoppix/math 側の ifconfig コマンドの出力する eth0 アドレスと windows 側の ipconfig コマンドの出力する vmnet8 のアドレスが同じセグメントにありますか?
    例: eth0 は 192.168.222.128 で vmnet8 が 192.168.222.1 の場合は 192.168.222 の部分が等しいので同じセグメントです. (著者は knoppix/math を2回再起動したら正しいアドレスとなった. 原因不明.)
  3. 上級: 手動でアドレスを設定する場合の参照ファイル: /etc/network/interfaces, /etc/dhcpc
    ネットワークの起動と停止のスクリプト. /etc/init.d/networking stop か /etc/init.d/networking start
    /etc/network/interfaces の設定例.
    iface eth0 inet static
            address 192.168.222.128
            netmask 255.255.255.0
            network 192.168.222.0
            broadcast 192.168.222.255
            gateway 192.168.222.2     (自分で調べる必要あり. DHCP が/etc/resolv.conf に自動設定するアドレスをかけば良いようだ.)
    
  4. 接続確立までに時間がかかる場合は ssh -v で途中状況を表示. ホストコンピュータをネットワーク接続していない場合などは /etc/resolv.conf の name server を消すとはやくなる場合もある.

Q. ブリッジ接続で使いたい(上級, よく理解している人向け)

ブリッジ接続で使う場合, knoppix 仮想マシンが外からアクセス可能になるた
め, デフォルトのままではセキュリティ上問題がある. この場合, samba を起
動する前に, 設定ツール (swat) を起動して, パスワード, netbios 名などを
設定しなおす必要がある.

0. samba の停止

ペンギン->services->Stop samba を実行する.

1. 設定ツールの起動

ペンギン->services->Configure samba を実行する.

root のパスワード設定を要求されるので, 空でないパスワードを設定する.

2. knoppix の samba 用パスワードの変更

設定画面で, PASSWORD をクリックし, ユーザ knoppix のパスワードを
安全なものに変更する. このパスワードは, ログインパスワードとは
無関係であることに注意する.

3. netbios 名の変更

GLOBALS をクリックし, netbios name (デフォルトでは KNOPPIX) を,
一意的と思われる名前に変更する.

4. samba の起動

ペンギン->services->Start samba を実行する.

5. Windows 側から, \\新しい netbios 名\samba を接続する.


Q. free版を non-free版 (DVD版) に upgrade したい

su で root (管理者)になり以下のコマンドを実行して下さい. 依存関係で不要なものもあります. その他のソフトについては, free 版にはネットワークインストーラが付属 していますので, 該当のソフト (kant/kash や Risa/Asir 等) を起動すると, ライセンスに同意したあと, ネットワークより自動的にインストールします.
su   (super user になる)

cp /etc/apt/sources.list.non-free /etc/apt/sources.list 

apt-get update
apt-get install cmap-adobe-japan1
apt-get install cmap-adobe-japan2
apt-get install xpdf-japanese       (日本語 PDF を閲覧するには必須)
apt-get install sun-java5-jre       (Java で書かれたソフトを実行するには必須)
apt-get install sun-java5-fonts
apt-get install sun-java5-bin
apt-get install sun-java5-plugin

rm /etc/alternatives/java
ln -s /usr/lib/jvm/java-1.5.0-sun-1.5.0-sun-1.5.0.14/bin/java /etc/alternatives

apt-get install latex2html
apt-get install lha
apt-get install povray
apt-get install povray-doc
apt-get install povray-includes
apt-get install povray-examples
apt-get install scilab
apt-get install scilab-bin
apt-get install scilab-doc

exit (exit root)
kash3
kash2
openxm asir-port.sh
cocoa

Q. Parallels (Intel Mac) の上で使いたい

仮想マシンとして, math2008pi-paralles.zip (80M 程度) を使って下さい. 起動直後 iso イメージファイルがないと, エラーメッセージがでたら, 仮想マシンの CD/DVD メニューで CD/DVD イメージファイルとして, knxm2008-kobe.iso を指定して下さい.

Q. 他のマシンのユーザ名で ssh, scp したい

.ssh/config に
User user
と書いておけば, いちいち ssh user@host ... と書く必要がなくなります. (ここで user は自分のログイン名です.)

Q. ssh-agent を自動起動させたい

ssh-agent とは, ssh の秘密鍵を保持して, authentication を代行してくれるプログラムで, この配下で起動されたアプリケーション (例えば ssh など) に, パスフレーズを入力する必要が なくなります. おそらく, KNOPPIX の場合も ssh-agent の自動機能ができるようになっている と思いますが, まだ発見できないので, とりあえず次の変更を行って, 再起動してください. もちろん, .ssh に秘密鍵を置く必要があります.
/etc/init.d/xsession の 269 行目を次のように変更する (ssh-agent を追加)

su -c "DISPLAY=:0 exec ssh-agent /etc/X11/xinit/xinitrc" - $USER >/dev/null 2>&1

Q. Adobe reader をインストールしたい

pdf reader として xpdf が入っていますが, Adobe reader をインストールして 使うこともできます. Adobe reader のダウンロードページ(google で adobe reader を検索)に行き, 次の操作を行ってください. コマンド名は acroread です.
Adobe reader のダウンロード->言語またはオペレーティングシステムの変更
Linux, .deb を選択, ダウンロード
sudo dpkg -i ダウンロードした deb ファイル名

2008年版 help

2008年版 help

上級者向け覚え書き


*knoppix.img について.
knoppix/math 2008 は KNOPPIX 5.1.1 およびその日本語版をもとに開発されています.
 KNOPPIX_V5.1.1CD-2007-01-04-EN.iso
 knoppix_v5.1.1DVD_20070104-20070122+IPAFont_AC20070123.iso

5.1.1 では persistent home の取り扱いに bug があり, そのままでは
次の不都合が発生します.
1. pump が umount を拒否するため, 次回の起動時にかならず fsck が発生する.
2. aufs-tools の問題のため(plink が適切に動作していないと思われる),
   /var ファイルのしたへのファイルの書き込み時に, D+ (io 待ち) 状態となり,
   そのままこおりついてしまう. (apt-get の時など)
3. これは日本語版のみですが, acceleration の問題で, 高速な仮想マシンで実行すると
    usb device の上の knoppix.img が発見されない場合がある.

DVD 版 Knoppix/Math 2008 
(knoppix_v5.1.1-math-dvd-20080218-2-ac.iso 
これは non-free のため インターネットでは公開していません) 
では 2, 3 の問題点が解決されないままプレスされました.
2 の問題については noplink オプションをつけて remount することによりほぼ問題が生じなくなります.

knoppix.sh  を knoppix.img にコピーすることにより
この問題が回避されます.

例:
knoppix.img が /dev/sda1 の下にあるとしたら,
su 
chmod 755 knoppix.sh
mount /dev/sda1 /mnt
cp knoppix.sh /mnt
umount /mnt
として, knoppix.sh を knoppix.img の中にコピーして下さい. 3 の問題については, 解決策はありません. VMware/knoppix/math 2008 と共に配布されている knxm2008-kobe.iso は上記の問題点 1,2,3 に対する対策がすでにインストール済です. なお pump を強制終了しているので, knoppix から nfs マウントしている場合は shutdown 前に nfs を umount する必要があります.

*apt-get による libc の upgrading について.

apt-get で libc の upgrading が派生して行なわれると,
"Another copy of the C library was found.
 It is not safe to upgrade ...."
というメッセージがでて, upgrading が中断されます.
この場合は /etc/ld.so.conf の内容をコメントアウト (# を行の頭につける)
してから apt-get して下さい.
ただし libc の upgrading は boot ができなくなるなどの危険を伴います.
データ等を backup してから実行して下さい.



* vmware player が uninstall できません.
   /c オプションをつけてインストーラーを起動します. 
 

* math2008pi の中のファイルに書き込みできません. (MacOS)
   DVD ファイルの math2008pi  フォルダをコピーすると書き込み禁止となります.
   ターミナルから
      chmod -R +w math2008pi 
   と入力すれば書き込み可能となります.
   インストールの項で説明しているように math2008pi.zip を展開すればこのような
   問題は発生しません.
 



English version